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第3話 秘密の罪はほろ苦く

Penulis: フクロウ
last update Terakhir Diperbarui: 2025-09-07 12:50:13

「こちら、ミオリナ・ブレンド浅煎りです。当カフェで最も軽やかな味わいと、ほどよい苦味が特徴ですわ。ミルクを入れると子猫でも飲めるくらい、さらに飲みやすくなりますが、いかがいたしましょう」

「子猫か、よしておこう。私はそんなかわいいものではない」

「では──」

 温めておいたカップにゆっくりとミオリナコーヒーを入れていく。

 フードの下で、タナカ様の視線がこちらを観察するように見ている気がします。なるほど、たしかに子猫ではなくまるで獰猛な虎ですわね。

「どうぞ」

「いただこう」

 タナカ様はフードに手を掛け、まさかフードをさっと外しました。

 中から現れたのは、金糸のように輝くブロンドの髪に力強い青色の瞳。──やはり、王族の血統がよく現れた容姿。

 後ろでクラリスが悲鳴に近い声を上げました。

「やっ、やっぱり! リディアお嬢様! この方は王──」

「クラリス。お使いを頼みますわ、ミオリナ豆が少なくなってしまいましたの。市場へ行って買ってきてちょうだい」

「えぇ!? で、でもお嬢様!」

「軽い罪の方はあまりいませんの。ですので、ストックがあまりないのです」

「わっ、わかりました……」

 クラリスはタナカ様を一瞥すると、緊張気味に会釈をして外へ出ていきました。途端に店内は静かなコーヒーの香りだけが香ります。

「2人きりですわ。タナカ様──とお呼びしたままでいいかしら?」

「構わない。リディア嬢。──いや、かつてのグレイス家の名前で呼ぶべきか」

 射抜くような目が私をまっすぐに見つめます。自信満々なその表情、何度も舞踏会や社交の場でお見かけしましたわ。

「もうその名はありませんわ。今の私はただのリディア。タナカ様──いえ、レオナール・エルヴァン=アグリオス=ディ・ヴァルシュタイン殿下」

 王家ヴァルシュタイン。レオナール様は、その第一王子。本来ならば、このような場末のカフェなどとは全く縁のないお方。

 わかりません。なぜ、レオナール様がこのカフェを知ったのか、そしてタナカ様と偽名を使い何度も来訪されたのか。

 わたくしのことは知っているかもしれません。もしかしたら婚約破棄の名場面にいたのかもしれませんし、断罪と追放の噂──と言っても小さな噂に過ぎないでしょうが──を小耳に挟んだのかもしれません。

 それでも、断罪カフェのことはご存知ないはず……。

 じりじりと様子をうかがうような瞳に、わたくしの手が震えます。悟られるぬようにわたくしは、カウンターの下で拳を握りました。

「……ここは、断罪カフェ。罪を持つものは、ここでは皆等しく罪人です」

「なるほど。……だが、少し震えているな」

 見抜かれていますわ。さすがの観察眼ですわね。

「そうですわね。あまりからかわれると、手が滑って殿下に冷たい水がかかってしまうかもしれません。あまり罪を増やさない方がいいかと」

 レオナール様は、ふっと笑みを零しました。……随分と余裕のある様子。

「……では、私も今のところタナカのままでいよう」

 タナカ様はカップに手を伸ばします。一口、口へと運ぶと、こころなしか目の輝きが増し、生き生きとした生気を感じます。

「やはり、美味い。王宮でも飲めない味だな」

 そう言うと、ちらりと私の顔をうかがうタナカ様。

「お戯れを。豆は市場で売っている3級品──」

「だが、淹れている者が違う」

 真剣な眼差しのタナカ様。その瞳に見られていると、わたくしとしたことが体に火照りを感じます。──まだ浅煎りですけれど。

「……それ以上の言葉は罪になるのではありませんか? 重ねた罪は苦いですわよ」

「なら、もう一杯いただこう。……私の罪を教えてくれるか?」

 タナカ様はぐいっとコーヒーを飲み干すと、空になったカップをカウンターへと戻します。

 カップを揺らさぬように回収すると、わたくしは微笑を浮かべました。

「極重罪。以前も提供したアルヴィカ・ルシアンの深煎りをご用意いたします。こちらへどうぞ」

 焙煎室へ案内すると、わたくしはすぐにコーヒー豆の焙煎を始めました。香ばしいにおいと、豆のはぜる音が聞こえてきます。

「……ここは、懺悔室か?」

「いいえ、罪からコーヒーが生まれる秘密の部屋ですわ」

「では、気兼ねなく罪の話もできるわけだ。──リディア」

 レオナール様が名前を後ろから呼ぶだけで、わたくしの心臓も跳ね上がります。悪役令嬢失格ですわね。

「……王子殿下の罪は、漏れることはありません」

「なるほど。……リディア・フォン・グレイス。伯爵貴族グレイス家の一人娘が、先日婚約破棄の憂き目にあい、追放。私はその行方を知るために、密かに各方面に指示を出していた。必要とあれば軍の一部にも協力してもらうつもりではあったが、その前に見つかったわけだ」

 レオナール様の声が近づきます。コーヒーの熱にまざり殿方の温度が背中に感じられました。

「なぜ、捜索を? 貴族と言えども王家とはほど遠い家柄。王子殿下には関係のない話です」

「国には関係がないかもしれない。だが、私には関係あるのだ。リディア、私は以前から君のことが気になっていた。君の瞳は、社交界という人を測る場で人に媚びず、むしろ人を見透かしていた。そこに、強さを見たのだ。私はあの瞬間、己の弱さと向き合わされた」

 そう言われましても、思い当たる節はありません。確かに、わたくし前世の記憶が戻る昔から、貴族・王族であろうとも平民であろうとも同じように接することを心掛けてはいましたが、それならそれでこれまでお声をかけていただいたこともありませんし、破棄されたとは言え、婚約を結んだのはレオナール様ではなくセドリック様。

 ──ただ、前世の知識を用いるとすれば、これは追放からの溺愛ルートの可能性。

 中央貴族のセドリック様よりも、より上級の王族──いえ、第一王子からの溺愛。いわゆる「ざまぁ」ですわ。

 ですが──この身にそんなことが起きるのはさすがに出来すぎています。

 レオナール第一王子。齢22。博識、聡明な方とうかがっております。悪い噂も浮いた話も聞いたことはありません。婚約の噂もありませんが、位も品格もぴったりなお相手は数多いるはず。そろそろ身を固めなければいけないお年ですわね。

 コーヒー豆が強くはぜる音が聞こえ、わたくしはすぐに焙煎機を止めました。……わたくしとしたことが少しタイミングを逸してしまいましたわ。

「……王子殿下。罪はそれだけですか?」

「いや、一番の罪は今まで君に偽りの姿を演じていたということだ」

 レオナール様の手がそっとわたくしの肩に触れます。私の鼓動はまたもや激しくなり、危うく声が出そうになりました。

 努めて冷静に後ろを振り返ると、レオナール様のお顔が近くにありました。

 疲れ切った顔。しかし、わたくしを見つめる目はなぜか生き生きとしております。吸い込まれそうな瞳には、怪しい魔力が宿っているよう。

「熱いうちに抽出することで、極重罪に相応しい味になります。……レオナール様。どうか、これ以上罪を重ねるのはおやめください」

 熱を帯びたレオナール様の手がゆっくりと離れていきます。

「わかった。今日のところはこれまでとしよう」

 焙煎室を出る前に、レオナール様は振り返りました。

「名を脱ぎ、ただの一人の男として口にしたこの一杯が──これほどに滋味じみ深いとはな。王とは、罪の上に国を築く者。ならば、罪に向き合うこのカフェこそ、私に必要だったのかもしれない。……リディア。今度レオナールとして来るときは、君の罪も教えてくれるな?」

 レオナール様の怪しい笑みに、わたくしは焙煎したばかりのコーヒー豆を落とさないように支えるのに精一杯でした。

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